アジア太平洋三人行

第7回 国の強みを活かす構造改革が中国の安定成長への途
その国の持っている強みが存分に活きるような仕組みを作っていくことが構造改革である。中国の強みは大きい消費市場であるが、貧富の格差が大きいとその強みを発揮できない。第12次五カ年計画は、消費主導の安定した経済構造に変えていこうというよくできた構造転換のメッセージであり、これが実行できれば中国経済は新しいステージ入りが実現する。また、格差があることへの不満に対し、努力すれば豊かになれるという可能性が開かれた社会の実現が重要。

出演者

政策研究大学院大学 教授
大田弘子 氏
2011年6月2日
出演者等の見解は収録日時点のものであって、今後予告なく変更されることもあります。